旅にはiPhone?

会議で札幌往復、2泊。後回しにし続けたポスターのデザインがあって、エクスカーションも参加せずに夜と朝はホテルに缶詰めで仕事。下手だなぁ。2ヶ月以上前に予約だけしておいたエアドゥのカウンターに行く。本当に予約してたか、内心すごく不安だった。

実は今回、自宅から私鉄〜JR〜京浜急行〜羽田〜新千歳〜札幌市内〜会議場と、iPhoneだけをインフォメーションツールにした移動を実体験しようと考えた。
結果、乗換えはもちろん、品川駅構内の移動、札幌駅からホテル、ホテルから会議場と、徒歩移動でのルート指定と時間提供に助けられる。
予備時間を確保する必要がなく、ぎりぎりのオンタイム移動を指示してくれるので、おそらくのべで2時間程度は効率よく移動していると思う。
反面、「列車を待ちながら、見るともなく景色を眺める」という非効率的な動きが生まれる余地がない。どこかで、無駄を省きたい焦りがつきまとう。
ささやかな電脳化だが、そこには常に行為(旅)の主体が誰かという不安が生まれるのかな。iPhoneに指示されるまま動いている感覚。
カーナビゲーションは車を介しての移動という点で必須の装備だが、肉体での旅における電子装備は効率の良さだけではない価値が必要かもしれない。
札幌を歩いてると空の広さが分かる。ダイナミックな街。敷地に対して無駄な空間が多いのが豪快な魅力になってる。

copyright Nobuo Yasutake