垣根

株式会社ジーエー・タップさんのサイトを見て強く感銘を受ける。自社のミッションを課題解決と価値創造に明確化し、「空間系と情報系からアプローチしています」というオープンな意思表示とともに、仕事から伝わる理系的な聡明さが印象的。私が九州で尊敬している情報誌「Please」のプロデュースも同社だったのも嬉しい。学生に「ビジュアルの前に情報設計を」と常々話しているものの、彼ら、彼女たちの日常生活のなかで同社の仕事のような事例を体験できれば腑に落ちるのだろう。
目的に応じて最適なアプローチで成果を上げるのがデザイン活動の特性なのに、Web、アニメーション、広告、イラスト、etc.とコンテンツもメディアも一緒くたにしておきながら線を引いて教育するようなプログラムは間違っているとつねづね思う。垣根を超えてモノやコトを考える目を養うのが学生なのだから。今度、ジーエータップさんのプロジェクトの成果である福岡市営地下鉄七隈線に乗ってみたい。

copyright Nobuo Yasutake