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ハンス・コパー展

汐留でハンス・コパー展を観る。過日の新近代美術館のルーシー・リー展同様に、たいへんな賑わい。日曜美術館のテレビ映像と実物とは、まったく違う。写真や映像では立体作品の質量感は伝わらない。写真の立場からすると、逆説的に写真が表現(再現)しうる存在感は、実物とは異なる、写真だけのオーラということか。
本人の人生の片鱗を知ったからか、作品そのものもさることながら彼の生き様を勝手に想像して気持ちが静かになる。どれほどの経験を経て、それらがこのフォルムや思考、言葉に結実するのかと思う。厳しく生きた人は、ちゃんと後世の誰かに伝えるものを残している。販売されていたTシャツが、ルーシー・リーと彼の、搬入途中で撮影された自然なやりとりの写真のプリントであることに、なぜだか少し救われる思いがした。

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copyright Nobuo Yasutake