大和田さんの本

日曜に買った大和田良さんの「ノーツ オン フォトグラフィー」を読む。30代の著者が写真家に成長していく過程が誠実で抑制的な文体で綴られており、こちらまで励まされたような嬉しい気持ちになる。

一文だけを取り出して引用するのはフェアではないだろうが、彼の思考の客観性や繊細な魅力が伝わるように思う。「それは自分自身を見るよりも、時代や歴史を眺めることのほうが重要であるということの証明でもあった」学生の諸君はすぐ読んだ方がいいよ。
数年前に妻に教えられたBOOK246 | 「旅」をテーマにセレクトした様々なジャンルの本や雑貨が並ぶ旅の本屋で買う。その街で何か特別な場所を「偶然」探し当てる彼女の勘には、いつも感心する。

copyright Nobuo Yasutake