情報デザインの教室

情報デザインフォーラムの方々がまとめられた「情報デザインの教室」も手にできて嬉しい気持ち。新米研究者としてはフォーラムに参加できるように頑張らなければと思う。

同時期に次々に刊行、という背景には、現代社会の諸問題に向き合えるデザインの、領域や役割の再定義が広く求められてきているように感じる。グラフィックの分野でも、これまでのように広告がその代表例であった時代が過ぎていることを生活者としても実感する。学生も広告に興味を持つ人は減ってきている。
時代と同時進行で進んでいるモノゴトを捉えて、学問、教育、ビジネスをまたぐように編集された視点と力仕事には敬服します。学生の時に「生きのびるためのデザイン」(ヴィクター・パパネック著)を読んで、それまで関連性が理解できなかった社会とデザインとの関わりが見えて、デザインをやろう!と決心したのは私だが(そんな学生が多かったのでは)、この情報デザインの二冊の本も多くの人たちに使命感を与えるように感じる。しっかり読もう。

copyright Nobuo Yasutake