IKEAが好きな理由

IKEAイケア・ジャパン 株式会社 - IKEA港北に行く。幾度となくさまざまな理由の失敗例(買った商品を使わないまま次回に返品)を繰り返しながらも年に数回は足を運んでいるのは、二人ともこの企業が嫌いではないから。はっきり嫌いまたは苦手な人も多いに違いない、ワンウェイの展示ルート、セルフピッキング+トロリー+キャッシャーの合理的な仕組みは予習好き、運動好きな人向き?。でも私が好きなのはこんなところ(写真)。

コピーと壁とフックと床のトロリーパキングが1セットになった。「休憩しようかな、でも買い物途中のこの荷物...」の顧客心理にきちんと踏み込んでサービスとユーモアを提示しながらレストランの収益に着地する。施設が主役で人々の行動を従わせるサインではなく、クライアントの販売促進が主体の広告でもなく、人間の心理や喜びが大切にされたすぐれた情報デザインの例だと思う。こうした情報設計がJRや空港に導入されたら、理解するのに苦労する現在の仕組みはずいぶん変わるように思う。
感心しつつも在庫切れは相変わらず(涙)。買える部材だけを倉庫から探し出してトロリーに運ぶ。これで中型のラック状の収納が二本、妻のアトリエにできるはず。

copyright Nobuo Yasutake