印刷会社の変化

卒業生から、勤務先の会社名が○○印刷からカタカナ造語に変わりましたとの案内をいただく。Webで拝見すると「情報発信によるお客様の課題解決」企業へと業務内容を再定義されたことが分かる。CM、Web、イベント、広告にいたる総合コミュニケーション開発を強く印象づけるとともに、私にとってはまたひとつ、印刷会社が使命を終えたように思える。ひとつの産業が次の業態へ移り変わる必然的な流れを感じ、残酷な一面を含んだ人間模様が想像できる。お付き合いしていただいた多くのベテラン技術者の方々は今どうしているだろうと、ふと考える。
他方、これからに向けて学ぶ学生は大変だ。MacによるDTP技術を柱にしたデザイン教育は1995年位に普及したと思われるが、産業の流れに応じて学ぶべき技術は変わる。グラフィック主体の教育は今すぐに無効にはならないが永遠でもない。

copyright Nobuo Yasutake