熊本について

2011年に熊本市に新幹線が開通する。実家がある市内西部を中心にインフラの整備が進み街の様子が変わっていく。

熊本市は西側を山々にふさがれる地形のため、東部を中心に市街地が発展してきた。西部の開発は長らく停滞気味の印象があったが港湾からの産業道路の開通や、野球場地下のトンネル、西回りバイパスなどの整備により様相は一変して来た。実家の周囲にもギャラリー、カフェ、バー、公園、散策道、複数のコンビニができ、バスの路線が増え、量産型ではない、建築家の手が入ったと思われる住宅が目立ち始めた。
両親も周辺環境を誇らしく思っている様子。10年前とは違い、都会になったのだ。水面下で進んでいた都市計画を知らなかったものの、計画に反応して住民たちが有機的に新しい試みをスタートさせたともいえるだろう。ものごとは意外に簡単に変わることにただ驚く。

copyright Nobuo Yasutake