GSショートツーリング3

寒波の中を西へ。掛川市、久延寺は1600年の関ヶ原の合戦の折、上杉謙信征伐にむかう家康を山内一豊が煎茶でもてなした場所。その後も家康は度々この寺でお茶をたしなんだ縁があり、久延寺は御朱印の領地をもらい諸役免除などの優遇を受けたとされた。400年を一気にさかのぼることができる風格が、色彩を上手に着こなしているみたいだ。
その後は北部の山中へ。GSは3000回転以下で滑空するように走るのが心地いい。1つが580ccの排気量を持つ2気筒のエンジンが生理的に気持ち良いくらいの振動を生み出すしくみ。まるでごろごろと機嫌良くのどをならす猫科の大きな動物にまたがっているような気持ちなのは私だけかな。(10代のころはエンジンの構造図みたいなものばかりをノートに書いていたのを思い出した。後は架空のサーキットの設計図。進む道が他にもあったかな)
尾根をつたうとやがて「道幅1,7m以下」の標識。針葉樹の落ち葉でいっぱいの細道。道の脇は崖だから緊張しつつゆっくり走る。とはいえオートバイはゆっくり走る方が不安定。
島田の大代町に出た。「ジャンボ干支」を見て不思議にほっとする(笑)。

copyright Nobuo Yasutake