ガイドブックの選び方

初めてのオランダ行きに選んだガイドブックはJ社のもの。女性用だが、紙質から来る軽さと、ショップやミュージアム、カフェの選択眼が好みに合いそうだった。ピンポイントな情報はネット検索したものを綴じていけばいい、と考えた。これまで「地球の歩き方」「個人旅行」「ひとり歩き」など、現地で持つには重すぎるものを愛用していた反動。

みんなが必要な事柄〜空港からの公共機関や、安いチケットの購入法など〜はしっかり学生に調べてもらった。
しかし、アムステルダムでは苦戦した。誌面は余白が多くて文字が小さめ、フリーレイアウトで雑誌風な体裁は、街角で開く場合、どこの頁のどの部分に何が書いてあったか意外に思い出せない。地図のシックなアイコンも、カフェかショップかトラム乗り場か、とっさの判別に苦労した。
掲載される情報は特定の読者層を想定しているためか、メジャー所をちょっと外した、穴場的な傾向。
定番のガイドブックは網羅性や検索性に有利なものの、実際に使う情報は半分以下だろう。新しい傾向の、目的を絞った本だと共感性や読後感に有利だが、情報量が致命的に不足する場合がありそう。
2冊持つのか?いや、iPadアプリでの登場を期待したい。あれ、自分で作る?

copyright Nobuo Yasutake