大山崎山荘美術館

ホテルのあちこちの場所で本を読んだり散歩したりと過ごして、夕方から四条へ出る。minä perhonenさんの京都店は何度訪れても、まして自分が男でも、ため息がでる。建物を選び、インテリアを設計し、調度品を集めたり制作を依頼したり。スタッフを教育したり。皆川さんのことはテレビ番組でしか知らないけれど、世界を造りあげるような徹底した想像力に、こちらの気持ちも温かく満たされる。テキスタイルから作るというのはファッションの世界ではあたり前なのかもしれないが、一枚の布に作り手の大きな愛情がそそがれて、やがて服になって、それが誰かと一緒に過ごしていくのだと思うと、すばらしい仕事だと思う。

不慣れだからか、京都を電車で移動するのは難しい。外国の旅行のように、いくつか判断にとまどう。地名が普段使う漢字と違うから、という理由と路線によって料金設定がまちまちだからかな。
恵文社一乗寺店へ行き、夫婦でどっと疲れ、何でもかんでも本にするな、となぜか二人ともいらいらする。訓練されていないアマチュアの思いつきが次々に発表されることへの八つ当たり的な怒り?結果、本はもう雑貨だ、と妙に納得し、チベット料理を食べて帰る。
翌日はアサヒビール大山崎山荘美術館│トップページへ。手塚愛子さんの作品を観て、熱く、神妙な気持ちになる。1つの発見を大切に展開して、辛抱強く制作に置き換える姿勢に心うたれる。美術の歴史はこうした必然的な仕事を見つけた人がいて、発展していくのだろうと思った。

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copyright Nobuo Yasutake