広告に辟易する心理

東日本大震災に関してさまざまな団体からのメッセージがテレビCMの形で社会に発信されている。それを見て、広告が嫌になる気持ちになっている人は多いのではないか。ひとつになろう日本、と安易に強い言葉を発信してはいけない。偽善。気休め。親切のアピール。テレビを使って、有名人を使って、クライアントが自己正当化の形で押し売りをしており、それこそがお金で発信の権利を買うことができるメディア広告なのだ、とうさんくささを覚えている市民が多いはずだ。きれいごとをやりすぎてしまい、広告は嘘だ、と自らばらしてしまったのではないか。
You are what you do.not what you say.
尊いことは、行動の中にある。朝昼晩と画面から美しい言葉をまき散らすことではない。
そもそも、ひとつになってはいけない、と僕は思う。みんな、ばらばらなのが本当の世界ではないか。知性と理性で共通項を見つけるのが現代社会だと思っています。

copyright Nobuo Yasutake