500km

10時にインターチェンジに入る。西へ1時間走って浜名湖SAのスターバックスでお茶。5月の陽光が新しい木々の緑をきらきら輝かせている。夏にくらべると視界に入る色の明度が高い。岡崎から東海環状自動車道路を北上。有料道路なのでSAがなく、燃料計が走行可能距離を7kmと表示した時点で、やむなく土岐南多治見ICで一旦降りる。ガーミンnubiのガソリンスタンド近隣検索に助けられた。最も近いと表示された1,6km先のスタンドには聞いたこともない石油会社のマークがある。おじさんは「ナビにウチが載ってたの?嬉しいねぇ」と言ってくれた。僕もバイクもなぜか嬉しい。
土岐ジャンクションから中央道を上る。駒ヶ根伊那のあたりは西に雪を残した駒ヶ根岳が控え、東に南アルプスが広がる。東西5~10km、南北30km位の凝縮感が感じられるダイナミックな盆地だ。ここを5月に走っているだけで満足するほどの景色のごちそう。
岡谷でVの字に折れて韮崎から中部横断自動車道を経ていつもの52号線へ。500km、7時間。強い風でたびたび車線がずれて、首が痛くなるくらいだったけれど、それ以外は疲れも少ない。若い頃は一般道で300km走るのが精一杯だったが、年をとったらETCとナビに助けてもらいながら旅の行程が伸びたのかな。記念写真はハンス・ムート氏がデザインしたR100RSとR65と。80年代の工業製品だけど、今もどきっとするエッセンスがあり、古くならない。

copyright Nobuo Yasutake