2012年度の仕込み

4月からの授業の仕込みの詰めの毎日。今日は未来デザイン研究会の年間計画作り。意欲がある学生たちと話すとアイデアが次々出てきて、学びは相乗効果だなと感じる。ところで「楽しくて役に立つ」「投資に見合うリターンがある」ことは学部教育でも有効だろうと思う。このところ教員としての鮮度を上げる必要が試されているようだ。10年前と異なり、情報化、国際化で社会構造が日々変わる今、グラフィックデザインの古典を押し付けているだけでは怠慢ではないかと感じる。未来に役立つことは教科書には書いてあるとは限らないので、教員が常に産業界に接して、学生と一緒に今の問題を解決する活動をするしかないように思う。勉強することが多い。
3月に卒業したゼミ生たちも仕事につき始めた。彼ら、彼女たちにとって、大学で身につけた問題発見の力や解決の意欲を実感できる日が早く訪れてほしい。デザインを学んだ意味は、誰かが喜んでくれたと実感できる度に少しずつ分かっていくようだ。

copyright Nobuo Yasutake