道後温泉から熊本へ

10時に1200GSと出発して愛媛の道後温泉に着いたのは18時。新東名から新名神、神戸から明石海峡を渡り(高所恐怖症にはつらいよ)淡路島へ。島を走ると視界の端はしにちらっと光る海面が見える時がある。時速70km程度で移動している自分の位置から海岸線までの距離や、その海の向こうにあるはずの島々や街の様子を頭の中の地図で想像しながら走る。島にはたくさんの輪郭線がある、と嬉しく思う。
さぬき市のサービスエリアではうどんを茹でるざるがある。お客がしゃっしゃっと茹でる仕組みに少し驚いた。ダシはたくさん入れた方が良い、と店員さんが教えてくれた。
松山市は「いで湯とお城と文学の街」だという。価値を絞り込める街は強いね。景観に神経が使ってあるし、お店のオリジナリティも高い。気が利いているから、居心地がいい。夜の市電で道後温泉へ行く。
翌日は9時に出て八幡浜からフェリーで大分の臼杵国道57号線からミルクロードをかすめつつ熊本市内へ入ったのが17時。少し余裕がない行程を組んだが、1,000kmはGSを味わうのはちょうどいい距離だった。

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