ペナン島へ


朝、教会がある丘に行く。太極拳をしているグループに混じって身体を動かしてみる。指導者らしい老人たちも参加者らしい中年の人たちも自己流で好き勝手な動きというのがすぐに分かる。基本は同じでも、空気の流れに呼吸を合わせようとする人もいるし、ストレッチのような人もいて朗らかだなあ。
マラッカ海峡を一望できる教会はオランダ、イギリスの占領や闘いの砲撃の後が残る要塞だ。海と風と高層マンションがワンセットのこの街に惹かれるものを感じる。観光に対応しているが寄りかかっていない、自前の歴史と産業と教育や文化への誇りの厚みが感じられる。時代に媚びずに堂々としている人がいる街だ。将来この街に移り住むのは開放的で気持ちいいのではないかと、少し思う。
往路の逆を行き、タクシーで空港へ。LCCターミナルは雑然とした造りとサービスで、エアアジアのチェックインカウンターではボーディングパスを渡してもらないままになりそうだった(彼はパスをほいっと捨てていた 笑)。日差しの中の滑走路を3分ほど歩いて(笑)飛行機に乗って1時間でペナン島に着き、タクシーで市内へ20分ほど。イギリスが開発したこの貿易の島は今もコンテナ船と豪華客船が多く立ち寄る産業港が続く。道路は広く、広告看板が並び、ビルは白くて高い。
チャンフィッツイーマンションは世界文化建築の登録を受けた豪邸だ。3匹の猫とカジュアルなマネージャーたちがいる。妻が頑張って部屋を2回変えてもらい、さらに居心地を良くするために二人で床と家具を雑巾掛けした。素足でも違和感がないほど清潔になったが、この部屋にとっても初めての経験だっただろう。
近所の食堂で夕食をとった。なぜか疲れがでて早々に僕は寝てしまった。ホテル選びは難しい。我々は、清潔な床と、明るさと、二人掛けのソファと、風通しを求めていることを再確認した。

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copyright Nobuo Yasutake