未来デザイン研究展2013

2月の昔話になるけれど、未来デザイン研究会の発表展を静岡で開催した。2012年に新宿展を自主開催したノウハウがあるので、全て学生の手で準備が動いていくのは実に頼もしい。目的と責任が明快な組織ができれば大抵のことは動きながら考えてもゴールへの道は…

ペナン島へ

朝、教会がある丘に行く。太極拳をしているグループに混じって身体を動かしてみる。指導者らしい老人たちも参加者らしい中年の人たちも自己流で好き勝手な動きというのがすぐに分かる。基本は同じでも、空気の流れに呼吸を合わせようとする人もいるし、スト…

マラッカ2

1日目:ショップハウスが並ぶジョンカーストリートを歩く。観光客と車に少しストレスを感じて早々に川沿いのカフェでビールで乾杯する。妻が久しぶりにリラックスしているのがわかる。イスタンブールの時もそうだった。日常を置いて、日本語でない場所まで…

SHOEIとSENAと九州

6年ぶりにヘルメットを新調した。10数年ぶりの日本製だ。購入には2年近い曲折があり、イスタンブールのバイク街でGIVIは置いていないのかと交渉したり(トルコには同一生産で別ブランドがあり、そっちにしろと散々言われた。イタリアは隣国なのに扱わない…

マラッカ

旅は表を作ることから始める。縦軸が日にち、横に行程。空っぽの表を横において、ホテルの空きを見比べて、少しずつ現実性を確かめていく。 街の成り立ちを考えながらホテルの立地を想像するのは楽しい。移動しやすいか、生活雑貨を売るお店が近くにありそう…

未来デザイン合宿 in 下田

2年続いた伊東市を離れて下田市で合宿ワークショップを行った。 新しい観光キーワードを抽出する目的で、ビーチと市街地を対象にしたフィールドワークからラピッドエスノグラフィーを学ぶ内容だ。2年7名、3年14名、4年9名、計30名の学生が7班で行動し…

帰る場所

梅雨の湿気を根こそぎ蒸発させるような猛暑日が、たまに訪れる。雲が高くて空の水色が深い。郵便局へ行くのを口実に夕方6時過ぎからGSで少し走る。ピンクに染まる港町を歩くのは、浴衣を着た中学女子だ。短髪に原色が映えて、生きがいい金魚の群れのよう。今…

日本デザイン学会で札幌へ

22日(金)から2泊で札幌市立大学で開催される日本デザイン学会へ行く。シビックプライド研究のポスター発表だが、担当した学生6名が会場プレゼン予定なので実は気楽。次回からは学部生も学会会員になって、「名義貸し」ではなく自前で発表してもらおう。 …

名門太陽フェリー

小雨まじりの中を九州自動車道を新門司港に向かう。大阪の泉摂津行きを予約したフェリーまで2時間くらい。途中の広川SAでハーレー乗りの若い女性と話していたから(大阪からの一人旅で別府で大雨に降られたらしい)少し急ぐ。新門司港に着くあたりで数台の…

道後温泉から熊本へ

10時に1200GSと出発して愛媛の道後温泉に着いたのは18時。新東名から新名神、神戸から明石海峡を渡り(高所恐怖症にはつらいよ)淡路島へ。島を走ると視界の端はしにちらっと光る海面が見える時がある。時速70km程度で移動している自分の位置から海岸線まで…

第9回情報デザインフォーラムに参加

情報デザインフォーラムには120名が参加された。若くて物腰に節度が感じられる人が多く、他の教育系やデザイン系のセミナーと雰囲気が違うように思う。理系でクリエイティブな企業人や会社員経験者(?)という感じか? 情報デザインを推進するワークショッ…

フランクフルトからスヘルトヘンボスへの一週間

2011年11月、オランダにアーティストインレジデンスで滞在制作中の妻を手伝いに行く。マイレージの航空券の都合でフランクフルトに一泊し、電車で4時間ほど。珍しく機内で体調を崩したせいで、空港から中央駅近くのホテルに移動するのにストレスを感じる。…

機械好き

随分前になるが、1200GSにGARMINのナビを直結した。こういうカスタム好きというのは必ず先人がいて、しかも必ずブログに書いてくれている(はず)。複数の記事から推察して幾つか組合せられそうな部品を注文する。しかし肝心な取付け、配線を実践したくだり…

2012年度の仕込み

4月からの授業の仕込みの詰めの毎日。今日は未来デザイン研究会の年間計画作り。意欲がある学生たちと話すとアイデアが次々出てきて、学びは相乗効果だなと感じる。ところで「楽しくて役に立つ」「投資に見合うリターンがある」ことは学部教育でも有効だろ…

Facebook page

2年生が静岡市の温泉旅館のFacebook pageのプレゼンテーション。学生は現地取材の際に若女将の魅力にすっかりほだされており、意外にリラックスしている。 授業の目的は3つ。「ユーザーの期待を可視化する」「クライアントのファンを作る」「facebookアプ…

未来デザイン研究展

新宿3丁目の小さなギャラリーで、2011年に立ち上がった「未来デザイン研究同好会」の初めての発表展を開催した。7月から少しづつ担当を決めて、10月から本格的に取りかかった。3年部長、2年副部長はじめ、グループワークがさほど得意とは言えない面々がばた…

年賀状について思う

研究室のサイトが動いているので、年賀状が気楽になった。「もうデザインしなくていいんだ(笑)」みたいな不思議な感覚。10年位同じデザインで行けることが理想ではないかと思い、少し考えた挙げ句、オートバイのツーリング記録にしました。これから同じア…

卒業制作と情報デザインと2011

研究室の学生9名が卒業制作を提出した。いずれも現在のデザイン研究・制作の評価水準に乗る出来映えだと手応えを感じている。 この学年に対して2年次から授業内容を変更し、ビジュアルデザインという所属コースの中に情報デザインの視点を導入したプログラ…

Infographics workshop 4 "静岡"

情報デザインを学ぶ、Infographics workshop 4 "静岡" が無事に成果をあげることができた。過程を整理することで、価値が客観視できると思う。 2010年5月、横浜の情報デザインフォーラムで浅野先生とお話しできたのが起点。「今のデザイン教育はこれでいいの…

やまなみハイウェイ

フェリーで対岸の臼杵に着くと正午だ。真夏の日差しがある。この日は37度だった。グローブは夏用だけど中で手の甲が汗をかいているのが分かる。57号線を西に向かい、竹田から北上して九重のやまなみハイウェイに。実は熊本育ちなのにこれまで走ったことがな…

しまなみ海道

いくつもの入り江にさざ波が寄せ、木々の影が揺れている。海と島と空でできた光景は、慎重に構図が考えられた絵のように、美しい。外界から護られた、祝福された土地のようだ。台風12号の接近をブロックしているという強い高気圧の気配がわかる、夏のまっす…

森本千絵さんと広告

SCCさんが企画された森本千絵さんのトークセッションにお邪魔した。実行力あるなぁ、JAGDA静岡としては反省。会場は広告業界の皆さんでぎっしり。これほど若い、女性比率が高いデザイナーの集会はおそらく静岡では始めてではないか。ポジティブなエネルギー…

BBQ2011

今年も美術家のIさんからお誘いをいただいて嬉しいバーベキュー。ハンバーグ、豚バラ肉を玉ねぎと香草のソースにつけ込んだ塊に加えて、今年はスモークチキンが登場した。これって自家製のハムだよね。いくつかの流れの途中でイカのチーズリゾットも挟まりな…

旅の準備が本当に変わった

3日間の休みを例年のように都内のホテルでのんびり過ごす。プールで泳いだり、古本屋をのぞいたり、バーで過ごしたり。エアコンが効いた空間で本を読みながらまどろむ!という素晴らしさ!(汗)。なぜ家でできないんだろう?だらだらしつつも、来週に迫った…

地域・コミュニティを楽しくするためのデザインワークショップ

2年生と一緒に千葉工大へ。情報デザインフォーラムの山崎先生、原田先生によるワークショップを受講する。いつものように運営や発表したりする側=仕掛け側だとリラックスしてるのに、受け手側だと気楽な反面で、少し緊張しているのが不思議。学生に偉そう…

伊東合宿2011

内外の変化に伴って、合宿も変わって良い内容になった。運営主体を、構造が曖昧な指導教員制から未来デザイン研究同好会に切り替えた。学びたい学生がコースを超えて参加する。部長を頂点にした組織が生まれて、責任持って各自が自主的に参画し、予算から学…

外ご飯

ひょんなことから京都の八坂の塔の脇にあるイタリア料理店IL GHIOTTONE <イル ギオットーネ>に来た。 ウェイターの背が高い、きれいな姿勢の女性の話を聞く。今日、前菜でお勧めしたいのは、お魚だとマグロ、マダイ、イサキ。軽く炙ってカルパッチョにする…

驚くべき学びの世界展

10日ほど前になるが、ワタリウム美術館での「驚くべき学びの世界展」に出かけた。北イタリアのレッジョ・エミリアで行われてきたアートによる幼児教育の成果報告だ。教育という分野が当事者の子どもたちに対して有益なばかりではなく、社会や地域の未来に大…

デザイン学会

人間中心デザインへの注目度がいよいよ顕著になってきた、と千葉工大で開催された日本デザイン学会春期大会で確信した。個人的にはデザインの現場を経ながらずっと感じ続けていた居心地の悪さのようなものが年々氷塊し、腑に落ちてくる感触がある。 プラスチ…

突破する力

ゼミの学生がオリジナルフォントをデザインした。発案からモチーフの選択、エレメントの設計、ファミリーの構造など、良い意味で時間をかけて検証してきただけの精度がある。何度か助言はしたものの全ては彼の仕事であり、それが嬉しい。情報設計の段階で正…

copyright Nobuo Yasutake