常に変化している

午前はゼミ研究の指導。デザインのプロトタイプを用いたシミュレーション(小芝居)をすると、論理的な不具合「これってないでしょ」が如実に分かる。修正多数で学生、少し青くなる。午後にインターン先への挨拶に県の工業技術研究所に行く。グラフィックとプロダクトの産業支援を行うセクションは県内でも中部だけ。主事の方と意気投合したのは印刷費のデフレ。1,000枚のDMに15年前は二桁万円を支払っていたのに、今は数千円。一連の価格破壊は、現状の雇用破壊につながっているとも言えるのでは。JAGDAでも老舗のデザイン事務所が会社をたたみ、新卒学生の雇用は先細りという産業全体の構造変化が進んでいる。
さて研究所には2D,3Dのデジタル機器が所狭しとならぶ。学生さんもどうぞ使いに来てくださいというアプローチに少し驚きながらも、本来は産学官の連携があってしかるべきで、現実的に連携していないことのほうが不自然と思い至る。
帰りにすぐ近くの「動物の森霊園」に立寄り、2月に他界した猫のお参り。

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