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SHOEIとSENAと九州

R1200GS

6年ぶりにヘルメットを新調した。10数年ぶりの日本製だ。購入には2年近い曲折があり、イスタンブールのバイク街でGIVIは置いていないのかと交渉したり(トルコには同一生産で別ブランドがあり、そっちにしろと散々言われた。イタリアは隣国なのに扱わないらしい)、ドイツ製のSCHUBELTは業者トラブルで日本内で取扱い中止になり、BMW純正を探して都内のショップを回っても在庫がない。銀座のMOTOMORIDAで扱っていたフランス製は着用した瞬間から頭痛がしたし、地元の量販店で国産数社を試して耳が切れたりした(僕は耳が大きいようで、そういえば20代で使っていたSHOEIも被るたびに出血していたのを思い出す)。ネットレビューは何度読んだことだろう。そうこうしているうちに1年前から検討していたSHOEIのモデルが1万円近く値下がりして、差額でBluetoothインターコムをつければ良いのだと思い至った。
アメリカ、SENA社のSMH-5を謎の業者から通販するとソフトアップデートの対象外で、本国サイトから正規ユーザー登録してみると上手くいった。
GW前に取付けたが、試す間もなく九州ツーリングへ。
夜に静岡を出てSAで仮眠しながら西へ向かう。寒さと空腹と寝不足の、こんな旅は久しぶり。楽しくはないが、開放感はある。GSはもちろんご機嫌な様子で夜の高速道路を悠々と滑空している。時間はあるのでPA、SAごとにサービスを比較しながら走る。インターコムの効果は充分で、ヘルメットの中で音楽が聞けるのは、これまで我慢していたのを悔やむくらいに快適だった。
山口県湯田温泉で一泊して関門海峡を渡ると、もうホームにいる感覚がある。九州の山も平野も自分を迎えてくれるように感じる。10代のむき出しの自分だった頃の記憶が浮かび上がってくるからか。自分が自分らしくいた土地だからか、と妙に内省的に思う。
1000km程度の旅だが、何度も着脱を繰り返した僕の右耳はやはり赤く皮が剥けてきた。

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