地域について考えた

図書館や美術館、博物館といった地域の文化人や企業経営者による勉強会から、学生が11月に行った地域商店会の活性化研究について再度プレゼンをして意見交換をしませんかとのお誘いをいただいた。早速、学生有志4名を選抜し、当日夜の会場へ臨む。

11月は商店会の方々への発表であり、学生が発見した現実の諸問題(なぜ学生が商店会を利用しないのか?など)について当事者ならではの生々しい視点があった。例えば、こうした問題はわかるが我々がすぐに解決できるものでもない、という現実的な意見。学生は良い意味でも無力感を感じた。
今回の聞き役は立場が違い、一緒に解決のための方法論を学びましょうという客観的な視点で、学生にとってはありがたい。多くの意見を頂戴して、活性化できない問題点がより明確になり、学生ができる中での解決方法がより現実的に見えて来た。中でも学生は、自分が学んでいるデザインは商業に活用できるだけではなく、地域の人の行動や自意識にも働きかけることができる確信を得たと思う。4人は晴れ晴れと誇らしい顔をしている。
目上の人はこうして若者を育ててくれ、好意を受けた学生がいつかは次代の人にご恩を返していければ嬉しい。

copyright Nobuo Yasutake